ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
春美がつぶやいて座卓へと近づいていく間に、文秋が座椅子に座り込んでしまった。

その顔色はまだ悪く、唇まで青い。




「文秋、大丈夫?」




梨乃が声をかけるが、文秋は苦しそうに顔を歪めて横になってしまった。




「気分が悪い」




そう言って自分の両手を見つめる。

その指先はまだ微かに震えていた。




「俺、人間をバッドで殴ったんだ」



「それは仕方のないことだってば」
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