あなたには言えない
「コーヒーでも飲む?」
私はそれとなく聞いた。
「うん、飲む」
陸玖は私の方を見て入った。

ソファーに座っている陸玖の目の前にコーヒーを置き、となりにプレゼントを置いた。
「気に入ってもらえるかわからないけど。」
私は照れながら言った。

「俺に?ありがとう」
陸玖はすぐに開けた。
「スマホケース?いいじゃん。早速変えようっと。」
すぐに陸玖はスマホを取り出しつけた。
「ありがとう。」
私は照れているのをバレないようにするため、ダイニングテーブルのほうへ歩いた。

「あ、ちょっと待って。俺からも」
陸玖が包装してある箱を取り出した。
中を開けてみるとキレいなブレスレットだった。
「キレイ。」
付けてみる事にした。
「貸してみて。」
陸玖にブレスレットを渡してつけてくれた。
私の心臓ははち切れんばかりだった。
「ありがとう。」
私はとても嬉しかった。

「美月。一緒に映画見ないか?」
私はビクッとしてしまった。
「あ、うん。」
ソファーの下に座った。

ソファーに座っていた陸玖もわざわざソファの下の私のすぐ近くに座った。

『ダメだ。心臓が破裂する。』
そう思いながら、鎮めるのに必死だった。
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