あなたには言えない

15.秘密のデート

金曜日。

「おはよう。」
私が朝ご飯を作っていると陸玖が起きて来た。
「おはよう。朝ごはん食べる?」
「うん。」
陸玖の分の朝ご飯も作った。

「今日、どこ行く?」
私はデートというデートは初めてで、ワクワク・ドキドキしていた。
「内緒。俺についてきてよ。」
陸玖は微笑みを浮かべていた。
「うん。」
『どこに行くんだろう?でも陸玖と一緒ならどこでもいい。』

朝ご飯を食べて出かける準備をした。
「お待たせ。」
先に準備を済ませていた陸玖が、リビングで待っていた。
「じゃあ、行こうか。」

私たちは一緒に家を出た。
「とりあえず駅に行くよ。」
私は言われるがままに、陸玖について行った。

駅に着き
「遊園地行こう」
と陸玖に言われる。
「うん。」

『遊園地なんて、何年ぶりだろう。』
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