あなたには言えない
遊園地に着いた。

とても懐かしかった。
母が亡くなって、陸玖の家で暮らすようになって、
陸玖の両親と陸玖とはじめて出かけた場所だった。

私は母が亡くなってすごく落ち込んでいた。
だから陸玖の両親は少しでも・・・という思いがあったのだろう。

とても楽しかった記憶がある。
陸玖に嫌われてると思っていたが、一緒にはしゃいだことを覚えている。

「懐かしい。全然変わってないね。」
私は物思いに更けていた。

「何から乗る?」
陸玖に聞かれ
「まずはジェットコースターでしょ。」
私はとてもはしゃいでいた。

「よし、じゃあ行こう。」

ジェットコースターに乗った。

「スッキリした。楽しいね。」
私のウキウキがとまらない。
懐かしい遊園地というのもあるが、陸玖と来れたことに嬉しさを隠せなかった。

それから、バイキングやゴーカートなどたくさん乗り物に乗った。
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