あなたには言えない
「ああ、楽しい。陸玖ありがとう。」
私は陸玖にお礼を言った。
「楽しんでもらえてよかった。」
陸玖は微笑み返してくれた。

「お腹空かないか?」
時間は13時を過ぎていた。
「空いた。空いた。」
私たちは昼五男を食べることにした。

昼ご飯を食べ終え、
「次、どうする?」
陸玖に質問した。
「ごはんの後だし、ゆっくり庭園でも歩こうよ。」
「うん。」

陸玖と庭園を歩いていた。
チューリップや菜の花などいろんな花が咲いていてキレイだった。

私は花を見ていた。
「美月。」
陸玖に名前を呼ばれた。

「何?」
陸玖の方を見ると、
『カシャ』
携帯を構えた陸玖に写真を撮られた。

「え?」

「かわいいなあって思って。」
陸玖は微笑みながら言った。
私はさすがに照れた。
「もう。」

また歩き出した。
すると、私の手に陸玖の手を感じた。
陸玖が手を繋いで来た。
私も手を握り返した。
何も言わなかったけど、幸せに感じた。

手を繋ぎしばらく歩いた。
「観覧車に乗ろう。」
陸玖が言った。
私はうなづいた。
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