あなたには言えない
ファストで食べていると
「美月さ、陸玖くんと同じクラスなんだね。大丈夫?」
美優は陸玖との関係性を知っている。

「大丈夫だよ。陸玖に迷惑かけないようにする。」
私は美優にそう断言した。
美優はため息をついた。
「美月、自分の気持ちをそんなに押し込めなくてもいいんじゃない?
そりゃあ、一緒に住まわせてもらってるって気持ちもわかるけど。
でも・・・」

「大丈夫。陸玖に迷惑はかけたくないもん」
私は同じことを言った。
自分に言い聞かせるように。

「まあ、苦しくなったら私のところにおいで。
いっぱい甘えさせてあげる。」
美優は笑顔になって、私の頭を撫ぜてくれた。
「あはは、美優大好き。そのときはよろしくね」
私も笑顔で、美優の肩に顔をうずめた。
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