いちばん、欲しいもの
【05.】いちばん、欲しいもの
「お前、手冷たすぎ。
どんだけここにいたわけ?」
私が散々泣いたあと、
近くのベンチに座って、ひと言目。
普段と変わらない聖夜の言葉につい.........
「............あはは、に、2時間くらい、」
苦笑いしながらそう答えると。
「お前、ほんと..................ばか」
溜めてから言葉を出すと聖夜は。
私のおでこをパチンッと弾いた。
「......っ、い゛た!今強かったし!」
「は?普通だろ!」
もぅ、ほんと普通だ。
いつも通りの.....................聖夜だ。
なんか、聖夜といると落ち着く。