いちばん、欲しいもの
そして、私の言葉を聞いた聖夜は。
「..................っ、ばか、」
そうひと言、口にしてから.....................
──────ギュッと、手を握ってくれた。
今日は、〝聖なる夜〟のクリスマスだから。
幼なじみのハズの、
私たちに、何かが起こる気がして。
聖夜が握ってくれた手を握り返すと。
「星奈。嫌じゃなかったら、
俺と付き合って...............欲しい」
聖夜から直球に、そう言われた。
その返事はもちろん........................
「ゎ、私で良かったら付き合いたい!」
私も直球にそう答えると。