いちばん、欲しいもの
「じゃあ、星奈は今から俺の〝彼女〟な?」
聖夜が、〝彼女〟を強調して、
少し照れくさそうに言ったからか。
私も少し照れくさくなりながら。
「............っ、〝彼女〟、だよ」
そう口にすると。
「...............、ごめん。キスしていい?」
付き合ってすぐに、
するものかなんて分からないけど。
聖夜となら、〝運命の恋〟って信じてるから。
「.....................っ、」
コクリと静かに頷くと。
「............んっ、」
ゆっくり、暖かい温もりが落ちてきた。
そのキスは、今まで、
幼なじみだった私たちの関係を変えたキスで。
それと同時に、
〝運命の恋〟が始まった聖なる夜🎄
fin.