厄介払いされた聖獣王女ですが、冷徹なはずの皇帝陛下に甘やかされています
「……陛下はそのような思いをしてまで、なぜ戦争を続けるのですか?」
回答が難しい質問をしてしまったかもしれない。はぐらかされても仕方がないと思えたが、ライズは少し考え込んで、そして答えた。
「時代の流れは止められない。強国による統一化が進むのなら負けるわけにはいかないし、私はこの帝国を守り、理想と思う国を作りたい。それに、どうせどこかの国の支配下に入るのなら……私の元がよいと思わないか?」
「はい、思います……」
流れるように即答してしまった。ライズはちょっと驚いた様子で目を見開いている。
すると、脇の下に手が入ってきて、彼の顔の前へと体を持ち上げられた。見目麗しい顔がみるみるうちに近づいて――鼻先に、ちゅ、と軽くキスされる。
(え……?)
回答が難しい質問をしてしまったかもしれない。はぐらかされても仕方がないと思えたが、ライズは少し考え込んで、そして答えた。
「時代の流れは止められない。強国による統一化が進むのなら負けるわけにはいかないし、私はこの帝国を守り、理想と思う国を作りたい。それに、どうせどこかの国の支配下に入るのなら……私の元がよいと思わないか?」
「はい、思います……」
流れるように即答してしまった。ライズはちょっと驚いた様子で目を見開いている。
すると、脇の下に手が入ってきて、彼の顔の前へと体を持ち上げられた。見目麗しい顔がみるみるうちに近づいて――鼻先に、ちゅ、と軽くキスされる。
(え……?)