厄介払いされた聖獣王女ですが、冷徹なはずの皇帝陛下に甘やかされています
名残惜しく感じて、吐息のような声が漏れてしまう。頭がぼうっとして、体に力が入らない。
至近距離にある瞳が、いつもは見せない熱を宿して、煌めいた。
「……褒美だ」
少し掠れた声で紡がれる、王者のセリフは身悶えするほど格好いい。泣きそうなほど幸せで、もっともっとと求めずにはいられなくなってしまう。
熱っぽくなっているであろう眼差しが、彼の口元に吸い寄せられた。
すると、視線を伏せた彼の顔が近づいて、再び唇が塞がれる。
今度は目を閉じて、与えられる幸福感を享受しようと集中した。
擦れ合う薄い皮膚を通して熱が伝わってくる。ちゅ、と口唇を吸われて、ピリピリとした甘い刺激に身を震わせる。
背に回されている腕の力強さも、首筋を撫でる手の平の熱さも、全部が好ましい。
頬に添えられた手が横髪をかき上げるように動いて、耳朶をくすぐった。ぞわぞわとした痺れが走り、彼の背中に手を回して必死でしがみつく。
「……おまえが可愛くてたまらない」
至近距離にある瞳が、いつもは見せない熱を宿して、煌めいた。
「……褒美だ」
少し掠れた声で紡がれる、王者のセリフは身悶えするほど格好いい。泣きそうなほど幸せで、もっともっとと求めずにはいられなくなってしまう。
熱っぽくなっているであろう眼差しが、彼の口元に吸い寄せられた。
すると、視線を伏せた彼の顔が近づいて、再び唇が塞がれる。
今度は目を閉じて、与えられる幸福感を享受しようと集中した。
擦れ合う薄い皮膚を通して熱が伝わってくる。ちゅ、と口唇を吸われて、ピリピリとした甘い刺激に身を震わせる。
背に回されている腕の力強さも、首筋を撫でる手の平の熱さも、全部が好ましい。
頬に添えられた手が横髪をかき上げるように動いて、耳朶をくすぐった。ぞわぞわとした痺れが走り、彼の背中に手を回して必死でしがみつく。
「……おまえが可愛くてたまらない」