縁切りの神様と生贄婚 ~村のために自分から生贄に志願しましたが、溺愛がはじまりました~
これほどキレイな銀髪は、他には見たことがない。
薫子は目の前に立つ切神に驚き、絶句してしまった。
「薫子との縁を切りたくないときは、どうすればいい?」
「え?」
その質問に薫子はキョトンとした表情になる。
切神はじれったように顔を歪めて薫子を見下ろした。
「私は縁切りの神様だ。縁を結ぶことはできない」
何度も聞いた言葉を聞いてもピンとこなくて、薫子は首を傾げた。
「また、薫子から志願してくれ」
「私から?」
薫子は自分で自分を指差した。
でも、今度は切神が言わんとしていることがわかった気がする。
『戻ってきてくれ』とは言えない。
薫子から『戻りたい』と伝えるのだ。
それがわかった瞬間、また涙がこみ上げてきた。
薫子は目の前に立つ切神に驚き、絶句してしまった。
「薫子との縁を切りたくないときは、どうすればいい?」
「え?」
その質問に薫子はキョトンとした表情になる。
切神はじれったように顔を歪めて薫子を見下ろした。
「私は縁切りの神様だ。縁を結ぶことはできない」
何度も聞いた言葉を聞いてもピンとこなくて、薫子は首を傾げた。
「また、薫子から志願してくれ」
「私から?」
薫子は自分で自分を指差した。
でも、今度は切神が言わんとしていることがわかった気がする。
『戻ってきてくれ』とは言えない。
薫子から『戻りたい』と伝えるのだ。
それがわかった瞬間、また涙がこみ上げてきた。