縁切りの神様と生贄婚 ~村のために自分から生贄に志願しましたが、溺愛がはじまりました~
眠る
その日の夕飯ができても、次の日になっても、またその次の日になっても切神は本殿から出てこなかった。
時折物音が聞こえてくるからそこにいるのは間違いなさそうだけれど、飲まず食わずの状態が続いていた。
相手は神様だから大丈夫だとわかっているものの、薫子からすれば気が気ではなかった。
毎食準備をととえて本殿の前へ置いておくものの、それが減っている様子はなかった。
薫子の不安と反比例するように、兄弟が目を覚ましたのは3日目の朝のことだった。
「ここはどこ?」
まずは弟の勇が目を覚ました。
みたことのない部屋の様子に不思議そうに顔をめぐらせている。
薫子と菊乃を見て不安そうに顔をゆがめた。
「大丈夫よ。お兄ちゃんもいるからね」
菊乃が言うと、ようやく隣で眠っている大志の存在に気がついたようで「おにいちゃん!!」と、声をあげた。
時折物音が聞こえてくるからそこにいるのは間違いなさそうだけれど、飲まず食わずの状態が続いていた。
相手は神様だから大丈夫だとわかっているものの、薫子からすれば気が気ではなかった。
毎食準備をととえて本殿の前へ置いておくものの、それが減っている様子はなかった。
薫子の不安と反比例するように、兄弟が目を覚ましたのは3日目の朝のことだった。
「ここはどこ?」
まずは弟の勇が目を覚ました。
みたことのない部屋の様子に不思議そうに顔をめぐらせている。
薫子と菊乃を見て不安そうに顔をゆがめた。
「大丈夫よ。お兄ちゃんもいるからね」
菊乃が言うと、ようやく隣で眠っている大志の存在に気がついたようで「おにいちゃん!!」と、声をあげた。