縁切りの神様と生贄婚 ~村のために自分から生贄に志願しましたが、溺愛がはじまりました~
「お兄ちゃん! お兄ちゃん!」
と、何度も叫んで喜んでいる。
「この子たちの世話は私にまかせて、薫子はゆっくりしていてね」
菊乃は重たいカゴを土間へ置いて戻ってきた。
「ありがとう菊乃」
「神様の子だもの。大切にしなきゃ」
そう言われて頬がポッと赤く染まる。
神様の子供を身ごもることなるなんて、自分でも信じられない。
だけどお腹の膨らみを見るたびに本当のことなのだと実感できた。
そのときだった。
ふわふわ飛んでいた火が不意に薫子のお腹に近づいてきた。
そしてせわしなく動き回る。
「どうしたの?」
薫子が火に質問したその瞬間だった。
と、何度も叫んで喜んでいる。
「この子たちの世話は私にまかせて、薫子はゆっくりしていてね」
菊乃は重たいカゴを土間へ置いて戻ってきた。
「ありがとう菊乃」
「神様の子だもの。大切にしなきゃ」
そう言われて頬がポッと赤く染まる。
神様の子供を身ごもることなるなんて、自分でも信じられない。
だけどお腹の膨らみを見るたびに本当のことなのだと実感できた。
そのときだった。
ふわふわ飛んでいた火が不意に薫子のお腹に近づいてきた。
そしてせわしなく動き回る。
「どうしたの?」
薫子が火に質問したその瞬間だった。