縁切りの神様と生贄婚 ~村のために自分から生贄に志願しましたが、溺愛がはじまりました~
他の種は植えて一週間経過してようやく芽を出してきたところなのに、切神からもらった種はすでにその何倍もの大きさに育っている。

「これは一体なにがなるんですか?」
「それは明日のお楽しみだ」

ということは、明日には実ができているんだろうか。
薫子は期待に満ちた目を新しく芽生えた芽に向けたのだった。
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