縁切りの神様と生贄婚 ~村のために自分から生贄に志願しましたが、溺愛がはじまりました~
☆☆☆
そのに日の夜中。
ふたりが寄り添って眠りについていると、外からゴトゴトと物音が聞こえてきた。
一番に気がついたのは寝室に浮いている火で、薫子の周りをグルグルと回って異変を知らせた。
「ん……どうしたの?」
目を覚ました薫子は火に問いかける。
火はその場をグルグルと周り、そして自分の体を指先のように伸ばして外を指差した。
ゴトッ。
外から聞こえてくる物音に気がついた薫子はハッと小さく息を飲み、隣で眠っている切神へ視線を向けた。
起こそうと伸ばした手を途中で止める。
ぐっすりと眠っている顔を見ると起こすのが可愛そうに思えたのだ。
なにかあればすぐに起こしに来ればいい。
そう判断して自分1人で寝室を抜け出したのだった。
そのに日の夜中。
ふたりが寄り添って眠りについていると、外からゴトゴトと物音が聞こえてきた。
一番に気がついたのは寝室に浮いている火で、薫子の周りをグルグルと回って異変を知らせた。
「ん……どうしたの?」
目を覚ました薫子は火に問いかける。
火はその場をグルグルと周り、そして自分の体を指先のように伸ばして外を指差した。
ゴトッ。
外から聞こえてくる物音に気がついた薫子はハッと小さく息を飲み、隣で眠っている切神へ視線を向けた。
起こそうと伸ばした手を途中で止める。
ぐっすりと眠っている顔を見ると起こすのが可愛そうに思えたのだ。
なにかあればすぐに起こしに来ればいい。
そう判断して自分1人で寝室を抜け出したのだった。