紅色に染まる頃
しばらくして、美紅は伊織の会社を久しぶりに訪れた。
伊織と一緒に木崎社長に婚約を報告する。
「そうか、おめでとう!」
「ありがとうございます」
「君達二人ならお似合いだ。必ず幸せになれる。私が保証するよ」
いつもは言葉少なに難しい顔をしている社長が、見たこともない程にこやかに祝福してくれ、二人は感激しながら礼を言う。
「それにしてもビッグカップルだな。本堂グループ御曹司と小笠原家の令嬢の結婚か。なんだか格式高い結婚式になりそうだな。あ、結納もするのか?」
「はい、その予定でおります」
「そうだろうな。家柄がどちらも立派だもんな。一般家庭の私の時とは訳が違う」
「いえ、そんな」
二人で否定するが、実は結納に関しては少し気がかりなことがあった。
伊織と一緒に木崎社長に婚約を報告する。
「そうか、おめでとう!」
「ありがとうございます」
「君達二人ならお似合いだ。必ず幸せになれる。私が保証するよ」
いつもは言葉少なに難しい顔をしている社長が、見たこともない程にこやかに祝福してくれ、二人は感激しながら礼を言う。
「それにしてもビッグカップルだな。本堂グループ御曹司と小笠原家の令嬢の結婚か。なんだか格式高い結婚式になりそうだな。あ、結納もするのか?」
「はい、その予定でおります」
「そうだろうな。家柄がどちらも立派だもんな。一般家庭の私の時とは訳が違う」
「いえ、そんな」
二人で否定するが、実は結納に関しては少し気がかりなことがあった。