紅色に染まる頃
第十五章 エレナと紘
「おはようございます!副社長、小笠原様」
月曜の朝。
マンションのエントランスに下りると、須賀が車の横で満面の笑みを浮かべていた。
「おはようございます、須賀さん。今日からこちらでお世話になります」
美紅は丁寧に頭を下げる。
「承知致しました。お二人ご一緒にお送り出来て、私も嬉しいです」
「あ、そうですよね。今までわたくしのマンションまで送り迎えさせてしまって、申し訳ありませんでした」
「いえ、そういう意味ではなく。単純に嬉しいのです、お二人ご一緒なのが。小笠原様、お荷物もまだ全て運び込まれてないですよね?いつでもお供致しますのでお申し付けください」
「はい。ありがとうございます」
会社に着くと、いつものように二人で仕事を進める。
「年明けには、デザインや建築に関する案が一気に提出される。それまでに土地に関する手続きなどは終わらせておきたい」
「はい」
「紘さんに、改めて時間を作ってもらえるだろうか?」
「確認しておきます。ここに来てもらえばよろしいでしょうか?」
すると伊織は少し考えてから提案した。
「うちのマンションのラウンジで打ち合わせするのはどうだろう?」
「ラウンジで、ですか?」
「ああ。君がどんな所に引っ越したのかも気にされているだろうし。23日は土曜日で、クリスマスも近い。エレナさんも呼んで簡単なパーティーでもしないか?」
わあ、と美紅は目を輝かせる。
「はい、早速聞いてみます」
そして四人は23日に、伊織のマンションのラウンジに集まった。
月曜の朝。
マンションのエントランスに下りると、須賀が車の横で満面の笑みを浮かべていた。
「おはようございます、須賀さん。今日からこちらでお世話になります」
美紅は丁寧に頭を下げる。
「承知致しました。お二人ご一緒にお送り出来て、私も嬉しいです」
「あ、そうですよね。今までわたくしのマンションまで送り迎えさせてしまって、申し訳ありませんでした」
「いえ、そういう意味ではなく。単純に嬉しいのです、お二人ご一緒なのが。小笠原様、お荷物もまだ全て運び込まれてないですよね?いつでもお供致しますのでお申し付けください」
「はい。ありがとうございます」
会社に着くと、いつものように二人で仕事を進める。
「年明けには、デザインや建築に関する案が一気に提出される。それまでに土地に関する手続きなどは終わらせておきたい」
「はい」
「紘さんに、改めて時間を作ってもらえるだろうか?」
「確認しておきます。ここに来てもらえばよろしいでしょうか?」
すると伊織は少し考えてから提案した。
「うちのマンションのラウンジで打ち合わせするのはどうだろう?」
「ラウンジで、ですか?」
「ああ。君がどんな所に引っ越したのかも気にされているだろうし。23日は土曜日で、クリスマスも近い。エレナさんも呼んで簡単なパーティーでもしないか?」
わあ、と美紅は目を輝かせる。
「はい、早速聞いてみます」
そして四人は23日に、伊織のマンションのラウンジに集まった。