恋、花ひらく
翌日。
今日は体調も
回復していたので
面談を受けた。
「あなたとは、
始業式前に一度
会ってるわね。
改めまして、
藤宮 菜々花です。
よろしくね。」
「僕、先生だって
言われなきゃ
解りませんでした。」
「うん、よく言われる。
この通り、
小っこいから。」
そう言って笑う
可愛い先生も
僕は大好きだった。
先生じゃなければ
今すぐ奪い去っている
ところなのに。
年下というものは
少し辛い。
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