恋、花ひらく
春は新入生を歓迎する為
歓迎遠足なるものがあり、
僕は友達と一緒に
話しながら歩いていた。
「なぁ、菜々花先生って
優しいよな。」
ふと、言われたので
びっくりした。
「え?」
「この間さぁ、
俺が朝練してたら
見に来てて、
俺その時怪我
してたんだよね。
スライディングした時
擦り剥いてて。
そしたら、絆創膏くれた。」
「そうなんだ。」
内心、落ち着かなかった。
やっぱり自分だけに
優しくしてもらいたい
というのは
わがままだろうか。
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