恋、花ひらく
「あーあ、僕が18なら
今すぐにでも
菜々と結婚出来るのに。」
「クスクス…
すぐ来るわよ。」
「そうかなぁ?
僕さぁ、菜々と早く
結婚したいんだ。」
「どれくらい早く?」
「明日。」
「それは無理だよぉ。
誕生日、1月だっけ?」
そうなのだ。
僕は早生まれで
このクリスマスを
迎えてもまだ
16歳なのだ。
「うん。
1月になったら
やっと17だよ。
うわ、あと1年もある…。」
「頑張って生きなきゃね。」
「そうだね。」
僕も菜々も笑った。
こうして
リベンジデートは
無事終わった。
< 157 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop