恋、花ひらく
この日菜々花先生は
休日出勤で学校に居た。
職員室で事情を話すと、
菜々花先生はこう言った。
「そう…ダメだったの。
しょうがないわね、
授業料免除の
申請をしておくから
承認されたら
滞納分を
少しずつで良いから
払ってくれれば良いわ。」
どうやらそういう
制度があるらしい。
滞納分は払う気で居た。
叔母に払う気が
ないのであれば
自分でどうにかしなければ
ならないんだから。
ただ、叔母の言葉が心に
突き刺さっていた。
何故僕を嫌い、
拒絶するのか解らなかった。
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