恋、花ひらく
妹の真菜はまだ中学生で、
力になってくれるかは
解らないけど、
彼女を引き取ってくれた
伯父が居るので、
話がそこまで行けば
なんとかなるだろう。
「保険証が
なかったでしょう?
無いこと伝えて
診察代は私が
払っておいたから。」
「そんな…悪いよ。
高かったでしょ?」
「いいのよ。
気にしないで、
今は体をゆっくり休めて
元気になるほうが先。」
「…解った。
だけど、後で必ず
返すから…。」
「うん。
今は気にしないで
眠りなさい。」
僕は頷くと目を閉じた。
検査もあるので
そのまま
入院することに
なってしまった。
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