恋、花ひらく
「そばにいるから、
泣いて良いのよ。
ずっと泣くの
我慢してたんでしょ?
私の前では弱音
吐いても良いから。」
そう言われると
僕の目から
我慢していた涙が
溢れ、菜々花先生の
腕の中で泣いた。
悔しい。
何でこんな
病気にならなきゃ
いけないんだろう。
何で僕なんだろう。
悔しくて悔しくて
涙が止まらなかった。
先生はずっと僕の頭を
撫でてくれていた。
< 55 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop