恋、花ひらく
「…あやだろ?」
「ちぇ、バレた。」
「お前手冷たいし
だいたい、声出したら
解るよ。」
「あぁー、そこ
盲点だったわぁ。」
「なんじゃそら。」
「今日から修学旅行かぁ。
楽しもうね。」
眩しいほどのあやの笑顔。
「あぁ。」
「あとの3人、まだなの?」
「まだだよ。」
「ま、いずれ来るでしょ。」
「それもそうだな。」
そんな話をして、
僕はその場を離れ
トイレに行く。
発作が起きないように
前もって薬を
飲んでおこうと
思ったのだ。
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