恋愛教育のススメ〜イケメン副社長はド天然?教育係を任せれましたが地位は要らないので解放して下さい〜
私の物(お饅頭)は片桐主任の物。
片桐主任の物は片桐主任の物。
国民的アニメの個性的な歌を歌う子のような人だ。
「悪いなー!」
“悪いと思うなら自分でしろ!”と言えるわけもない。
ガラス張りの小会議室に集合させられ来年広告に使用するモデルさんの選別作業を付き合わせられる。
「一般募集するからですよ…こんなに履歴書とメールの山」
私の分である目の前にあったお饅頭を持ち主の許可なくモグモグしてる。
「蘇芳がプロ使うなんて当たり前過ぎだろ?そこは一般から発掘してさぁ〜」
片桐悠人(かたぎりゆうと)は2個上の先輩で蘇芳本社組の人。
大学時代からの付き合い。
腐れ縁も良いとこで何かにつけては手伝いをさせられる。
「桜子の心眼にかかれば絶対良い子を発掘出来ると思うし!頼むよ」
昨年模擬ウェディングを成功させ一時蘇芳グループの結婚式場は予約が取れない状況が続いた。
「あの人選が奇跡を呼んだ」
悠人の分かりやすい持ち上げとゴマすりに、
「はぁ…今日は厄日…」
ボソッとコソッと呟いてまずはメールに目をやった。
「何かあったのか?」
カチカチとマウスを動かしながら私を見る事もなく画面を凝視する。
「副社長にも頼み事されて」
カチカチと私もマウスを動かす。
「千晶にか?お前も苦労するな」
(千晶?)
マウスを動かす手を止めて悠人を見ると「ん?」と手を止めた。
「副社長と知り合いですか?」
「中高一緒で、、まあ知り合いって言うか」
言葉を濁した…
隠したいくらい意味ありげな仲良しな感じ?
気になってじとーっと横目で見ると、
「そんな目で見るなよ…ただまあ…色々遊んだなぁってくらいで」
「遊びって?くす…り」
「バカ!!違うわ」
凄い勢いで否定されて警察沙汰ではない事は確認出来た。
「中高ナンパと大学時代はクラブ通いで飲みまくりの…女の子ナンパして遊んでたくらい?」
「ナンパが強い思い出ですねー」
悠人はイケメンでモテると言うより面白くてモテるタイプ。
まあこの巧みな話術に女の子は騙されたんだろう。
「お前そんな変な言い方するなよ。千晶だっていやあいつは違うか…千晶は女の子とより飲みのノリは良かった」
(あのいつも穏やかに飲む副社長がねぇ…)
ノリの良い副社長が意外な感じでパソコンの画面より悠人の方に身体を向けた。
「千晶すげぇ好きな子が居たんだよ。でもその子と何かあったみたいで一時期荒れて」
またも意外な話。
教育係の私にとってこの話は大事なポイントのような気がする。
「千晶に絶対言うなよ!」
「それは…言うなよ言うなよと言いながらの?」
「まぢ笑いの振りじゃないからな」
目で圧を掛けられそれ以上は聞けなかった。
片桐主任の物は片桐主任の物。
国民的アニメの個性的な歌を歌う子のような人だ。
「悪いなー!」
“悪いと思うなら自分でしろ!”と言えるわけもない。
ガラス張りの小会議室に集合させられ来年広告に使用するモデルさんの選別作業を付き合わせられる。
「一般募集するからですよ…こんなに履歴書とメールの山」
私の分である目の前にあったお饅頭を持ち主の許可なくモグモグしてる。
「蘇芳がプロ使うなんて当たり前過ぎだろ?そこは一般から発掘してさぁ〜」
片桐悠人(かたぎりゆうと)は2個上の先輩で蘇芳本社組の人。
大学時代からの付き合い。
腐れ縁も良いとこで何かにつけては手伝いをさせられる。
「桜子の心眼にかかれば絶対良い子を発掘出来ると思うし!頼むよ」
昨年模擬ウェディングを成功させ一時蘇芳グループの結婚式場は予約が取れない状況が続いた。
「あの人選が奇跡を呼んだ」
悠人の分かりやすい持ち上げとゴマすりに、
「はぁ…今日は厄日…」
ボソッとコソッと呟いてまずはメールに目をやった。
「何かあったのか?」
カチカチとマウスを動かしながら私を見る事もなく画面を凝視する。
「副社長にも頼み事されて」
カチカチと私もマウスを動かす。
「千晶にか?お前も苦労するな」
(千晶?)
マウスを動かす手を止めて悠人を見ると「ん?」と手を止めた。
「副社長と知り合いですか?」
「中高一緒で、、まあ知り合いって言うか」
言葉を濁した…
隠したいくらい意味ありげな仲良しな感じ?
気になってじとーっと横目で見ると、
「そんな目で見るなよ…ただまあ…色々遊んだなぁってくらいで」
「遊びって?くす…り」
「バカ!!違うわ」
凄い勢いで否定されて警察沙汰ではない事は確認出来た。
「中高ナンパと大学時代はクラブ通いで飲みまくりの…女の子ナンパして遊んでたくらい?」
「ナンパが強い思い出ですねー」
悠人はイケメンでモテると言うより面白くてモテるタイプ。
まあこの巧みな話術に女の子は騙されたんだろう。
「お前そんな変な言い方するなよ。千晶だっていやあいつは違うか…千晶は女の子とより飲みのノリは良かった」
(あのいつも穏やかに飲む副社長がねぇ…)
ノリの良い副社長が意外な感じでパソコンの画面より悠人の方に身体を向けた。
「千晶すげぇ好きな子が居たんだよ。でもその子と何かあったみたいで一時期荒れて」
またも意外な話。
教育係の私にとってこの話は大事なポイントのような気がする。
「千晶に絶対言うなよ!」
「それは…言うなよ言うなよと言いながらの?」
「まぢ笑いの振りじゃないからな」
目で圧を掛けられそれ以上は聞けなかった。