恋愛教育のススメ〜イケメン副社長はド天然?教育係を任せれましたが地位は要らないので解放して下さい〜
「やっぱり誰かを」
携帯を取り出しボタンを押そうとするけど熱い彼の手がそれを許さない。
「僕が倒れたと…知られると…憶測が飛び交うでしょ?」
そこまで言われて気がついた。
彼がもし救急車に乗ったと情報が流れたら情報誌や週刊誌は好きなように書くだろう。
蘇芳グループは都市開発とリゾート開発に力を入れ始めたところで良くも書かれるけど環境破壊と書かれる事もある。
副社長を始め本社の人達は環境保全の見直しと団体との話し合いを続けやっと先月合意に至ったばかり。
株価も下がりかねない。
せっかくの合意も…
彼を信用した人達から不安視する声が上がりかねない。
「私が支えます」
彼の腕に身体を入れて何とか立たせてゆっくりと部屋を出た。
蘇芳のかかりつけ医に連絡して内密に点滴と薬を調合して貰って何とかタクシーで帰り着く。
一晩過ごした部屋はあの日と変わらず片付いていて周りを見る余裕もなく彼をベットに座らせて顔を覗き込むと点滴と薬で顔色はさっきより良くなってる。
広いクローゼットから何とか着替えになりそうな服を探して汗で濡れたワイシャツを脱がしタオルで上半身の汗を拭った。
「ありがとう」
キツいはずなのに副社長はこんな時でも笑みを浮かべる。
「副社長、すみません…さすがに下は」
一度身体を合わせた言っても拭く事は出来るはずもない。
彼にスウェットを手渡すと潤んだ目でクスッと笑って受け取った。
風邪で弱った彼の潤んだ目は妖艶過ぎてさすがに顔が熱くなる。
「見てても良いのに」
「早く着替えて下さい」
またクスッと笑う彼をひと睨みして背を向けるとカチャリとベルトを外す音がする。
「後で取りに来ますから」
汗ばんだワイシャツを握りしめて寝室から飛び出した。
「心臓に悪い」
色んな意味でドキドキする。
副社長の潤んだ目。
思い出して首を横に振り置きっぱなしにしていた荷物を片付け始めた。
少し時間を置いて水分補給用のスポーツドリンクとおでこに貼るシートを持ち寝室をノックする。
「入りますよ」
一声掛けるけど返事はなく部屋を覗くと潤んだ目は閉じられて横になり布団も掛けてない。
「もっと酷くなりますよ」
サイドテーブルに手持ちの物を置いてゆっくりと布団を掛けおでこにシートを貼ると気持ち良いのか眉間に寄せたシワが緩やかになった。
昼間の私のせい…
本当は寒かったんだと思う
「もう少し王様気質でも良いのに」
副社長の頬に一度触れて電気を消し静かに寝室を後にした。
携帯を取り出しボタンを押そうとするけど熱い彼の手がそれを許さない。
「僕が倒れたと…知られると…憶測が飛び交うでしょ?」
そこまで言われて気がついた。
彼がもし救急車に乗ったと情報が流れたら情報誌や週刊誌は好きなように書くだろう。
蘇芳グループは都市開発とリゾート開発に力を入れ始めたところで良くも書かれるけど環境破壊と書かれる事もある。
副社長を始め本社の人達は環境保全の見直しと団体との話し合いを続けやっと先月合意に至ったばかり。
株価も下がりかねない。
せっかくの合意も…
彼を信用した人達から不安視する声が上がりかねない。
「私が支えます」
彼の腕に身体を入れて何とか立たせてゆっくりと部屋を出た。
蘇芳のかかりつけ医に連絡して内密に点滴と薬を調合して貰って何とかタクシーで帰り着く。
一晩過ごした部屋はあの日と変わらず片付いていて周りを見る余裕もなく彼をベットに座らせて顔を覗き込むと点滴と薬で顔色はさっきより良くなってる。
広いクローゼットから何とか着替えになりそうな服を探して汗で濡れたワイシャツを脱がしタオルで上半身の汗を拭った。
「ありがとう」
キツいはずなのに副社長はこんな時でも笑みを浮かべる。
「副社長、すみません…さすがに下は」
一度身体を合わせた言っても拭く事は出来るはずもない。
彼にスウェットを手渡すと潤んだ目でクスッと笑って受け取った。
風邪で弱った彼の潤んだ目は妖艶過ぎてさすがに顔が熱くなる。
「見てても良いのに」
「早く着替えて下さい」
またクスッと笑う彼をひと睨みして背を向けるとカチャリとベルトを外す音がする。
「後で取りに来ますから」
汗ばんだワイシャツを握りしめて寝室から飛び出した。
「心臓に悪い」
色んな意味でドキドキする。
副社長の潤んだ目。
思い出して首を横に振り置きっぱなしにしていた荷物を片付け始めた。
少し時間を置いて水分補給用のスポーツドリンクとおでこに貼るシートを持ち寝室をノックする。
「入りますよ」
一声掛けるけど返事はなく部屋を覗くと潤んだ目は閉じられて横になり布団も掛けてない。
「もっと酷くなりますよ」
サイドテーブルに手持ちの物を置いてゆっくりと布団を掛けおでこにシートを貼ると気持ち良いのか眉間に寄せたシワが緩やかになった。
昼間の私のせい…
本当は寒かったんだと思う
「もう少し王様気質でも良いのに」
副社長の頬に一度触れて電気を消し静かに寝室を後にした。