恋愛教育のススメ〜イケメン副社長はド天然?教育係を任せれましたが地位は要らないので解放して下さい〜
東館新婦の控え室で騒ぎは起こっていた。
「急に胃が痛みだしたみたいで救急車を呼ぼうと思ったんですが」
「…救急車はちょっと」
新婦は着替えも化粧も済んでいる。
顔色はそこまで悪くないとは言っても病院に行かざるおえない。
蘇芳側としては出来るだけ騒ぎの規模を小さく終わらせたい。
「本当に大丈…」
「大丈夫です!」
新婦さんが大きな声で私の心配を遮り蘇芳本社の人と視線を合わせ「早く病院に」と小さくなった声で話してる。
(さっきの勢いは何だった?)
不思議な私を他所に蘇芳側と新郎新婦の考えは同じで救急車は呼ばず上層部が使用する社有車を借りて病院へ向かう事になった。
「麻衣子ぉ〜大丈夫か?!」
新郎も黒のタキシードに身を包み新婦の隣で慌てた様子?
(新郎さん何か凄く演技臭いんだけど)
いやいや!一大事なのは現実で式本番まで40分前に周りの関係者は慌てている。
私が挙動次第になると皆んなが不安になる。
固く結んだ唇を噛み締め代役になりそうな人を頭の中で次々と思い浮かべては消してを繰り返す。
「あぁ居た。桜子急いでこっちに来てよ」
今日も普段と変わらない円生に無理矢理引っ張られて隣の会議室へ連れ込まれた。
(勘弁してよ…)
黒のスーツを剥ぎ取るように脱がされ私の思惑とは全く違う事が身に起こり始めてる。
高級ブランドのマーメイドタイプのウエディングドレスは身体にぴったり。
「本当に嫌なんだけど!!」
「つべこべ言わない!!」
座る間も無くメイクルームに移動させられ髪のセットとメイクを同時進行していく。
「こんなにぴったりのサイズ良く見つけたね」
もうヤケクソで素早く準備されたドレスの素早い対応に愚痴を言うと、
「そんな簡単に見つかるわけ無いでしょ!前もって…まあ、いいわ」
珍しく円生も慌てた様子で何かを言いかけて口を噤んだ。
「本当に私がやるの?!」
「諦めなさい」
西館のスタッフがジュラルミンケースを円生に手渡し手袋をはめてケースを開けた。
「これ…いくらすんのよ。本物だよね?」
「考えたくない金額。多分…特注品」
二人生唾を飲み込み高級すぎる程のティアラにネックレスをどんどん着けて仕上げて行く。
「本当に大丈夫なのかな」
「チーフ目を閉じて下さい!口も!」
メイクさんに怒られて仕方なく口を閉じた。
「じゃあ行くわよ」
40分で仕上げた偽花嫁は鏡で見るとまずまずの出来で周りのスタッフからも拍手される。
「…式をぶち壊すわけには行かないし」
ブツブツと円生に手を引かれて社員用のエレベーターで3階まで降りる。
私が周りから見えないようにシートで螺旋階段までの通路は目隠しされていて階段近くにポツンと置いてあった椅子に座らされた。
「急に胃が痛みだしたみたいで救急車を呼ぼうと思ったんですが」
「…救急車はちょっと」
新婦は着替えも化粧も済んでいる。
顔色はそこまで悪くないとは言っても病院に行かざるおえない。
蘇芳側としては出来るだけ騒ぎの規模を小さく終わらせたい。
「本当に大丈…」
「大丈夫です!」
新婦さんが大きな声で私の心配を遮り蘇芳本社の人と視線を合わせ「早く病院に」と小さくなった声で話してる。
(さっきの勢いは何だった?)
不思議な私を他所に蘇芳側と新郎新婦の考えは同じで救急車は呼ばず上層部が使用する社有車を借りて病院へ向かう事になった。
「麻衣子ぉ〜大丈夫か?!」
新郎も黒のタキシードに身を包み新婦の隣で慌てた様子?
(新郎さん何か凄く演技臭いんだけど)
いやいや!一大事なのは現実で式本番まで40分前に周りの関係者は慌てている。
私が挙動次第になると皆んなが不安になる。
固く結んだ唇を噛み締め代役になりそうな人を頭の中で次々と思い浮かべては消してを繰り返す。
「あぁ居た。桜子急いでこっちに来てよ」
今日も普段と変わらない円生に無理矢理引っ張られて隣の会議室へ連れ込まれた。
(勘弁してよ…)
黒のスーツを剥ぎ取るように脱がされ私の思惑とは全く違う事が身に起こり始めてる。
高級ブランドのマーメイドタイプのウエディングドレスは身体にぴったり。
「本当に嫌なんだけど!!」
「つべこべ言わない!!」
座る間も無くメイクルームに移動させられ髪のセットとメイクを同時進行していく。
「こんなにぴったりのサイズ良く見つけたね」
もうヤケクソで素早く準備されたドレスの素早い対応に愚痴を言うと、
「そんな簡単に見つかるわけ無いでしょ!前もって…まあ、いいわ」
珍しく円生も慌てた様子で何かを言いかけて口を噤んだ。
「本当に私がやるの?!」
「諦めなさい」
西館のスタッフがジュラルミンケースを円生に手渡し手袋をはめてケースを開けた。
「これ…いくらすんのよ。本物だよね?」
「考えたくない金額。多分…特注品」
二人生唾を飲み込み高級すぎる程のティアラにネックレスをどんどん着けて仕上げて行く。
「本当に大丈夫なのかな」
「チーフ目を閉じて下さい!口も!」
メイクさんに怒られて仕方なく口を閉じた。
「じゃあ行くわよ」
40分で仕上げた偽花嫁は鏡で見るとまずまずの出来で周りのスタッフからも拍手される。
「…式をぶち壊すわけには行かないし」
ブツブツと円生に手を引かれて社員用のエレベーターで3階まで降りる。
私が周りから見えないようにシートで螺旋階段までの通路は目隠しされていて階段近くにポツンと置いてあった椅子に座らされた。