恋愛教育のススメ〜イケメン副社長はド天然?教育係を任せれましたが地位は要らないので解放して下さい〜
「そもそも…そこです」

「そこ?」

「普通はお墓まで何て最初考えませんよ」

恋愛に普通も普通じゃないも無いとは思う。

けど!!
我が蘇芳百貨店の未来の為にも考え方を少し変えて頂きたい!

“揺りかごから墓場まで”
副社長の口から飛び出した最終形態は昔の社会主義国家のスローガン並みの考え。

「いつまでも一緒にいたい。叶うならずっと部屋に閉じ込めて僕が身の周りの世話をしたいんです」

愛情多過を通り越してある意味ストーカーだ。

テーブル越しに見つめてくる色素の薄い茶色の瞳に絆されそうになるけどそこは我慢。

「その答えは幼稚園児か犯罪者レベルです」

現実問題、今年で彼は30歳
そんな答えを出す年齢では無い

まあその答えを聞いた女性の半分は引いて…残った女性の半数はその後に問題があったんだろう。

「白石さん…僕はそんなにおかしいのかな」

腕を組んで悩み考える姿は何処ぞの貴族だ。
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