恋愛教育のススメ〜イケメン副社長はド天然?教育係を任せれましたが地位は要らないので解放して下さい〜
Lesson2…上司の思わぬ恋愛事情を知りました。
呼び出しから解放されてやっと自分の居場所の北館に戻ってこられた。
「桜子お疲れ。」
西館チーフで同期の花凜円生(かりんまるみ)が私の席に座りくるっと椅子ごと回って手を上げた。
「疲れたよ〜」
「まあ自業自得ね」
「本当にあんたは入社した時から冷たいよね」
冷静な円生とちまちま可愛い橘チーフ。
そして蘇芳でも有名な艶麗の女帝藍沢チーフ。
東西南北と四棟で構成された蘇芳百貨店。
それぞれ各館に在籍している四大チーフは仲が良く交流も盛んでシフトが合えば飲み会をするほど。
「私ならごめんだわ。あの副社長の相手とか」
「円生!声大きいから」
しーっと口に指を当てて黙るような仕草で訴える。
「桜子に実力が無いなら副社長のコネとか思っちゃうんだけど…仕事量見てもあんたが1番頑張ってるもんね」
「ただ要領悪いだけだよ。やっぱり藍沢チーフは別格だよ」
北館は他の館とは異なりブランドなどのテナントで構成と言うより映画館などの商業施設や有名企業の事務所が入り海外セレブも御用達のホテルも完備されている。
「どうすんの?新年一発目の模擬ウエディング」
2ヵ月後に迫った模擬ウェディングは毎年恒例の催し物でご成婚が決まってるカップルの中から一組選び北館1階を使って模擬結婚式を行う。
「うーん。一応各館と打ち合わせて色々進んでるんだけど。円生あれは?」
私が催促すると「あ〜」と言って西館の高級ドレスを扱う店舗リストをデスクに置いてペラペラと捲って説明を始めた。
「実物見ないとリストだけじゃ何とも言えないね」
「今回も一からドレスを作るわけじゃないから間に合うでしょ?」
花嫁に合わせたサイズ変更のみのドレスはメーカーやブランド店側が特別早く仕上げて貰える事が決まってる。
先週模擬式のカップルも決定して来週打ち合わせとサイズの確認そして何通りかドレスを見て貰う事が決まってる。
結局リストを引き出しに入れて時計を確認すると16時。
「社食でも行こうか。ご飯の時間だし」
今日は遅番勤務の私達は今からが普通の人のランチタイム。
「そうだね。久しぶり麻婆豆腐食べたい」
うちの社食で3番人気のメニューに口の中と気分は麻婆豆腐祭り。
席を立って円生と歩き出すと、
「チーフ!内線5番に片桐主任からです」
「あらら…麻婆豆腐はまた今度になりそうだね」
円生は私の肩をポンと叩いて事務所フロアを出て行った。
口の中は麻婆豆腐一色だったのに!!
片桐主任の名前に嫌な予感しかせず肩をガックリ落として受話器をとった。
「桜子お疲れ。」
西館チーフで同期の花凜円生(かりんまるみ)が私の席に座りくるっと椅子ごと回って手を上げた。
「疲れたよ〜」
「まあ自業自得ね」
「本当にあんたは入社した時から冷たいよね」
冷静な円生とちまちま可愛い橘チーフ。
そして蘇芳でも有名な艶麗の女帝藍沢チーフ。
東西南北と四棟で構成された蘇芳百貨店。
それぞれ各館に在籍している四大チーフは仲が良く交流も盛んでシフトが合えば飲み会をするほど。
「私ならごめんだわ。あの副社長の相手とか」
「円生!声大きいから」
しーっと口に指を当てて黙るような仕草で訴える。
「桜子に実力が無いなら副社長のコネとか思っちゃうんだけど…仕事量見てもあんたが1番頑張ってるもんね」
「ただ要領悪いだけだよ。やっぱり藍沢チーフは別格だよ」
北館は他の館とは異なりブランドなどのテナントで構成と言うより映画館などの商業施設や有名企業の事務所が入り海外セレブも御用達のホテルも完備されている。
「どうすんの?新年一発目の模擬ウエディング」
2ヵ月後に迫った模擬ウェディングは毎年恒例の催し物でご成婚が決まってるカップルの中から一組選び北館1階を使って模擬結婚式を行う。
「うーん。一応各館と打ち合わせて色々進んでるんだけど。円生あれは?」
私が催促すると「あ〜」と言って西館の高級ドレスを扱う店舗リストをデスクに置いてペラペラと捲って説明を始めた。
「実物見ないとリストだけじゃ何とも言えないね」
「今回も一からドレスを作るわけじゃないから間に合うでしょ?」
花嫁に合わせたサイズ変更のみのドレスはメーカーやブランド店側が特別早く仕上げて貰える事が決まってる。
先週模擬式のカップルも決定して来週打ち合わせとサイズの確認そして何通りかドレスを見て貰う事が決まってる。
結局リストを引き出しに入れて時計を確認すると16時。
「社食でも行こうか。ご飯の時間だし」
今日は遅番勤務の私達は今からが普通の人のランチタイム。
「そうだね。久しぶり麻婆豆腐食べたい」
うちの社食で3番人気のメニューに口の中と気分は麻婆豆腐祭り。
席を立って円生と歩き出すと、
「チーフ!内線5番に片桐主任からです」
「あらら…麻婆豆腐はまた今度になりそうだね」
円生は私の肩をポンと叩いて事務所フロアを出て行った。
口の中は麻婆豆腐一色だったのに!!
片桐主任の名前に嫌な予感しかせず肩をガックリ落として受話器をとった。