なぜか御曹司にロックオンされて、毎日ドキドキと幸せが止まりません!
約二年前に大学を卒業した私は、平日は家の近くの総合病院で正社員で医療事務をしている。
両親から家を継がなくてもいいと言われたこともあって、自営の不安定さを目の当たりにしてきた私は、将来のために堅実にお金を貯めるために、安定して給料のもらえる医療系の事務を選んだ。
街の大きな総合病院なので、就職した年はとにかく仕事の流れや内容を覚えるだけで必死だった。
色恋まで考えるほどプライベートに余裕はなく、休みの日はぐったり。
二年目にしてようやくこの頃仕事に馴れてきて、休日も少しずつ家業の手伝いをできるようになってきたところだった。
だから恋なんて、もっての外で。
思えば最後に彼氏がいたのは、いつだろう。
高校三年生のときにつきあった同じクラスのサッカー部の人……?
それとも大学二年のときにつき合ったサークルの二個上の先輩……だっけ?
彼氏ができたとしても、苦労して頑張る親の背中を長女とて見てきたせいか、学生の頃から家業の手伝いや幼い兄弟たちの面倒を優先していたので、当然土日にデートなんてできない。
せっかくつき合うまではいっても、家族を一番にする私は大抵が愛想を尽かされ、すぐにフラれてしまうパターンだ。
友達にはありえないって言われるけれど、家族を大切にできないのもありえないと私は思っている。
だから当面は恋愛なんて、ましてや結婚なんてまた二十代前半の私にはいいや、と諦めモードだったのだ。
両親から家を継がなくてもいいと言われたこともあって、自営の不安定さを目の当たりにしてきた私は、将来のために堅実にお金を貯めるために、安定して給料のもらえる医療系の事務を選んだ。
街の大きな総合病院なので、就職した年はとにかく仕事の流れや内容を覚えるだけで必死だった。
色恋まで考えるほどプライベートに余裕はなく、休みの日はぐったり。
二年目にしてようやくこの頃仕事に馴れてきて、休日も少しずつ家業の手伝いをできるようになってきたところだった。
だから恋なんて、もっての外で。
思えば最後に彼氏がいたのは、いつだろう。
高校三年生のときにつきあった同じクラスのサッカー部の人……?
それとも大学二年のときにつき合ったサークルの二個上の先輩……だっけ?
彼氏ができたとしても、苦労して頑張る親の背中を長女とて見てきたせいか、学生の頃から家業の手伝いや幼い兄弟たちの面倒を優先していたので、当然土日にデートなんてできない。
せっかくつき合うまではいっても、家族を一番にする私は大抵が愛想を尽かされ、すぐにフラれてしまうパターンだ。
友達にはありえないって言われるけれど、家族を大切にできないのもありえないと私は思っている。
だから当面は恋愛なんて、ましてや結婚なんてまた二十代前半の私にはいいや、と諦めモードだったのだ。