なぜか御曹司にロックオンされて、毎日ドキドキと幸せが止まりません!
すると案の定、女性よりも男性の人数のほうが少ないはずなのに溢れてしまったらしい男性陣たちが負け惜しみとばかりに、中心となっている男性の悪口を喋り出す。
「だいたい神永財閥の御曹司が参加するって、ルール違反じゃねえ?」
「まったくだぜ。だって年収三千万どころか、あの坊ちゃんの年収は億だろ。桁が違いすぎるんだよ。あんなハイスペックな身なりで、モテないはずがないし、完全に冷やかしで来たんじゃないか」
俺たちだって年収一千万は稼いでるってのに、と批判している二人の男性も、たしかに神永財閥とやらの御曹司を見なければ、かなりのハイスペックだ。
けれど仕方がない。
神永財閥といえば、世界にもその名を轟かせるほどの超大企業を、あれこれ経営している有名美形美人一族だ。
ビジネスの世界に疎い私でも知る名前だ。
とくにその唯一の御曹司は、経済界のトップオブトップ。すべてにおいて秀で、将来その隣へ寄り添うパートナーはただの才色兼備だけでは到底務まらないだろうと言われている。
とは言っても、私も簡単な噂と苗字を知るだけで、実際に御曹司の顔を見るのは今日が初めてのことだった。
あれが、巷で噂の若き御曹司……。
たしかにどうして億ほどのお金を稼いでいる御曹司がこの場にいるのか、男たちでなくとも訝しんでしまう。
そして御曹司は本当に今日、結婚するつもりでこのパーティーへやって来たのだろうか。
「だいたい神永財閥の御曹司が参加するって、ルール違反じゃねえ?」
「まったくだぜ。だって年収三千万どころか、あの坊ちゃんの年収は億だろ。桁が違いすぎるんだよ。あんなハイスペックな身なりで、モテないはずがないし、完全に冷やかしで来たんじゃないか」
俺たちだって年収一千万は稼いでるってのに、と批判している二人の男性も、たしかに神永財閥とやらの御曹司を見なければ、かなりのハイスペックだ。
けれど仕方がない。
神永財閥といえば、世界にもその名を轟かせるほどの超大企業を、あれこれ経営している有名美形美人一族だ。
ビジネスの世界に疎い私でも知る名前だ。
とくにその唯一の御曹司は、経済界のトップオブトップ。すべてにおいて秀で、将来その隣へ寄り添うパートナーはただの才色兼備だけでは到底務まらないだろうと言われている。
とは言っても、私も簡単な噂と苗字を知るだけで、実際に御曹司の顔を見るのは今日が初めてのことだった。
あれが、巷で噂の若き御曹司……。
たしかにどうして億ほどのお金を稼いでいる御曹司がこの場にいるのか、男たちでなくとも訝しんでしまう。
そして御曹司は本当に今日、結婚するつもりでこのパーティーへやって来たのだろうか。