甘く優しくおしえて、ぜんぶぜんぶ。
それに沙蘭くんもやっぱり変。
「僕は王道が好きだから」って、いつもフルーツが乗ったタルト系のケーキなんかはぜったい食べないくせに…。
そればっかり買ってきてるよ沙蘭氏ぃ……。
「こ、こちらっ、一条くんが借りていた教科書です!!!」
「……あー、そこ置いておいて」
「はいっ!!」
って、ちがぁぁぁうっ!!!
素直に聞いてどうするの犬丸!!
終わっちゃったよ会話が!!
ここを繋げるために一条くんも協力してくれたんだよ?
アホなのか犬丸。
今日はトビちゃんと猫葉くんは学校の用事で来れないみたいだから、余計に静かだ。
「あ、牛乳切らしてる。これじゃミルクティー作れないじゃん…」
「いっ、犬丸が買って参りますっ!!」
「いやいいよ。今日は砂糖で代用す───」
「行って参りまぁぁす!!!」
「……………」