甘く優しくおしえて、ぜんぶぜんぶ。




「でもさ、こんな派手髪ピアス野郎がいたらお弁当も不味くなるよね」


「お前も転校生の分際で図々しいんだよ。
…ああそっか、相変わらず友達いねーんだっけ。わりーわりー」


「は?それは一条もだろ」



さっきからこれぇぇ…っ。

寿命が縮むぅぅぅ……っ。


その言い合いがお弁当を腐らせてることに気づくべきっ!!


私たちオタク組が男女混ざってつるむ1軍グループみたいなことをしてるだなんて信じられなさすぎて。

さとちゃんもあすみんも女子生徒たちにペコペコ頭を下げている。



「さ、3次元がいる……」


「さとちゃん…!!気を確かに!!」



ここも3次元だから一応は…!

犬丸たちが2次元に心を置きすぎてるだけで…!!



「ちょっ、……めまいが…」


「あすみんんんん…っ!!」



なる、なるなる。
わかるよ、犬丸もいつもそうだもん。

2次元から飛び出して来たんじゃないかって思っちゃう恐ろしいルックスでしょ…?



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