甘く優しくおしえて、ぜんぶぜんぶ。




それが今日は×2だよ?

もしかして明日に世界でも終わってまうの…?



「ねえ…亜古…、あたしたち、他クラス女子とか先輩女子たちにも殺されない…?」


「わっかる!!でも大丈夫!そのときは犬丸も一緒だからっ」


「…被害者が増えるだけじゃん…、それ…」


「あっっ……、いやでもっ、ひとりじゃないって思えるだけ心強いんじゃないかと…!!」



本当は守ってくれる人たちがいるから大丈夫だよって、伝えたかった犬丸。

今も一緒に座ってる一条 千明っていう人もそうだし、隣クラスの沙蘭 真修って人も。


とてつもなく個性派キャラばかりのイケメン集団がね、なんかね、守ってくれるらしいから。



「はははっ、マル子は見てるだけで忙しくて楽しーね」



あなた一条くんを、暁を狙っていらっしゃるんです……よねえ…?


今にもナイフとか取り出すんじゃないかって、内心すっごいビビってるよ犬丸は。

本人はなんとも愉快な笑い声を上げてるもんだから、絶賛犬丸困惑中。



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