甘く優しくおしえて、ぜんぶぜんぶ。

「……あ…、っぽい、すごくそれっぽい…です」


「え、ほんと？マル子、どう？」


「…………ぽ…、ぽいぞ……」


「まじ？じゃあ俺、次から写真撮るときこのポーズしようかな」



それより犬丸、なんかすごく一条くんを怒らせちゃってるかも……。



「…俺だって苗字似てんだよ」



ほら見てないから分からないんだけどね。

うんうん、時間よ止まれください。



「ねえマル子。俺と付き合おーよ」



どっかーーーん！！！！

唐突にやって参りました、大爆発。


なんて言った……？？？


全員が犬丸に穴を開けてくる。

そんななかでも爽やかに笑っている、張本人。



「つっ、つきっ？え……？」


「ルキくんに似てる俺の彼女になってってこと。あ、なんだったらコスプレとかしてやろっか？」


「なんと……！！あっ、ちがうっ！」


「俺ちょっと興味あったんだよねー。ルキくんってアイドルなんだっけ？どーかな、似合うかな俺」