甘く優しくおしえて、ぜんぶぜんぶ。




「亜古……!」


「さとちゃんっ、あすみんっ」



ひしっっっ。

教室に入ってすぐ、まずは待ちわびてくれていた同士たちと熱い熱い包容をかわす。



「あっ、わりぃ」


「わ…!すっ、すみませっ」


「なあヒロトー!この前言ってたゲームなんだけどさーー」



クラスメイトの1軍男子さんとぶつかったものの、相手はさほど気にしておらず。


ちょっと場所がよくなかったね…。

いちばん端に位置する犬丸の席においでおいで。



「亜古っ、よかったねえ……!ずっとずっと待ってたもんね……!!」


「うんっ、うんっ!!」


「伝説アイドル、空条 ルキ(くうじょう るき)の復活!!あれは鳥肌もんだったわ……、あのシーンだけでも3回は観たよあたし…!」


「犬丸はもう数えきれないくらいだよ……!!」



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