甘く優しくおしえて、ぜんぶぜんぶ。

べつに私はあなたたちに話してるわけじゃない。

こんなこと話したところで何も意味がないあなたたちじゃなく。


ルキくんの気持ちが誰よりも分かるだろう村雨くんに伝えてるんだよ。



「“俺は今までずっと周りのことばかりを恨んできた。でも、やっとわかった”って。それで───…」



瞳を揺らす村雨くんに、微笑みかける。



「“自分のいちばんの敵は、いつだって自分自身だった”って言って、ルキくんは泣きながら笑ったんだ」


「……！」



このシーンを、この言葉を、尊い以外の説明があるならぜひ教えてもらいたい。

周りはできるのに自分はできない我慢ばかりの日々で、最終的に責めたのは自分自身だなんて。


こんなの推すしかない。


犬丸の推しは最高なんだ、人生の教科書だ。