甘く優しくおしえて、ぜんぶぜんぶ。
ฅ犬丸、ライバル出現だってよฅ
「ぶっ、ふはっ、くっ……、いくらなんでもそれってさあ…、やば、お腹いたい」
「ちょっとそんなに笑ったらダメよ真修ちゃん!……ぶあっはっはっ!!」
「犬丸を守るために総長が考えた策とかじゃないの?…じゃなかったとしたらウケる」
アジトのテーブルの下、丸まって40分が経とうとしている。
もういやだ。
どこにもいけないお散歩にもいけない。
「お前らふざけんな。もっと犬丸が出てこなくなったじゃねーかよ」
今日だけは一条くんの鋭い眼差しに効果はなかった。
たぶんそれは一条くん自身も楽しんでいる節があるからなのだ。
男たちのなかに女の子が1人だけ混ざると、こんな化学反応が起きることを知った。
「さすがにこんなの吹っ切れて笑っちゃうって。だって、だって、…ぶはっ、う○い棒すら買えないんだよ?」
「おいその例え最高すぎだろ真修!!やっべえ、くくっ、あっはっはっ!!」
「ちょっと猿、素がひどい。誰?ってくらい素だからやめてそれ」
「あっ、いっけなぁ~いっ」