君の一番になりたい 〜空に羽ばたく宝石〜
「あなたが……、ふむふむ、私に任せて。」
胸を叩き自慢げにする お姉さん。
………?
「ほら、中に入ってはいってー!」
わたしの背中をとんっと押し、中に入る。
「ようこそ、多摩家へ!」
ウィンクをしてそう言うお姉さん。
「萩野李梨…よね?素敵な名前!りりって呼ばせてもらってもいいかしら?」
「あっ、はい!」
いつもなら、名前合ってないって言われるけど、似合ってるって言ってくれた………。
心の奥がポカポカする………。。
「わたしの名前は、多摩 麻耶(マヤ)」
まや……さん。
名前を知るだけでなんか一歩進んだ気分。