君の一番になりたい 〜空に羽ばたく宝石〜

「多摩くん…「え、りり。多摩くんだなんて他人行儀なぁ〜〜っ!」





え?という声を抑え、目を見開く。






「多摩くんなんかじゃなくてさ!那月って呼びなよー。くんつけてるけど私も多摩だし。
那月喜ぶよぉー?」「……うっせ…」








「呼んで欲しかったくせにぃ……反抗期?それとも、だだの照「姉貴は黙ってて。
とりあえずさ、俺の事名前で呼んで。」






な、まえ。





『りりちゃん!私◯◯っていうの!名前呼んで!友達になりたいんだ!』



     ・



『あんたなんかに私の名前呼んで欲しくない!!!』



『雅美っていうの、りり!よろしく!』


     ・


『名前呼ばないでっ………!!』







虐められ初めてから、最初に傷ついた言葉
と中学で出来たひとりの友達。




………あの子と多摩くんを重ねちゃダメ。






違うの……違うんだから……




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