君の一番になりたい 〜空に羽ばたく宝石〜
「え……?え、えとあのぉ……」
「りり。行こう。こんなさ、顔見せただけで態度豹変する奴がいないとこ。」
「…………………」
那月くんの声の反響力やば………
ざわざわしてた空気が一変し沈黙に陥る。
そこでただ1人大声出す女の子。
「もーーー!!!那月ったら!!やっとね!!!」
そう言う女の子は、多摩くんの美少女幼馴染として有名な木野 千絵ちゃん
「千絵…‥急に大声出すな…耳がいたい」
「耳が痛いだなんて…‥そこらへんの底辺でいつも耳痛いって言ってるじゃない……」
て、底辺?
「え………千絵?そ、そんな私たちのこと…
て、、底辺だなんて……いうわけないよね?」
「んー、言ったわよ?先生にバレないくらいの厚塗りファンデとかしちゃってる、口が汚い底辺さん♪」
「な、なっ……!?」
周りの上位カースト女子が怯えて後ろに下がる。
「やり返しとかやめてね?わたしにいわれたからってぇ、……言っとくけど、わたしのやり方に味方する奴の方が多いから、
言ってもつぶされちゃうけ、どっ♪」
「ひ、ひっ…………」
ニヤニヤと笑いながら言うのは、まるで悪魔。
私には透明肌の可愛い女の子に見えるけど。