君の一番になりたい 〜空に羽ばたく宝石〜
「あはは、りり。顔真っ赤。」



「那月くんのこと好きとかじゃなくっ……て、あのっ、そのっ………!」




「好きじゃないのー?嫌い?」




「嫌いではない、けど、」




「じゃ、すきー?ドキドキする?」




「那月くんの発言にはよく赤面するし、ドキドキするけど………」




「それもう好きなんじゃないの?」




「へ………」





私那月くんのこと好きなの……?





でも、話してちょっとだよ?





「ねぇ、りり。恋に時間は関係ないよ。
恋はするものじゃなくて落ちるもんだよ。」






するものじゃない、………落ちる。



だとしたら




本当に……



「わたし、那月くんのこと好きだ……」




「認めたね……」





ぎゅっと抱きつく千絵。





「なんでも相談して!私りりの友達だもん!
できれば大親友になりたいけどね!!」





「………っ、千絵ちゃ……」



「ほら、泣かない泣かないてか、戻ってる。千絵、でしょ?」






天使の笑顔を見せる千絵。


その笑顔で嫌な記憶なんてふとっとび。





「………うんっ、千絵。好きぃ………」






「かわいすぎよ………あなた。りりちも、私の恋応援してよ……ゆめめとか彼氏もういるからイチャイチャしてばっかなの……」




「………っ、うん、うんっ、応援する。」





「おい、おそい………って何があった?」




慌てた様子の那月くん。




「女子のお話なんだからぁ、那月は入ってこないでー。」




「おい、誠との恋援助してやってるだろうが……」




< 23 / 60 >

この作品をシェア

pagetop