君の一番になりたい 〜空に羽ばたく宝石〜

もう、りりは1人じゃない。


意見だってちゃんと言える。


表情だって隠さなくていい。




りりがいじめられるなんてもうきっとない。



りり、今すごく光って見える。
   


泣きたい時に泣ける。



笑いたい時に笑える。




多分もう俺がいなくても大丈夫だけど、
自分勝手な俺は君のそばにいる。





「、りり。」




「?どうしたの那月くん。」




俺の方に振り返ってひょこっと首を傾げるりり。可愛い………




「今のりり、かっこよかった。」





「そう?、よかった!」




「うん、かっこよかった。」


千絵は少し涙ぐんでいるようだ。



「萩野、ありがとな。」



「いえ、先生頑張ってください。」




「先生の権限で1時間目ここにいていいぞ。」




「え!やったぁ」



そこ、りりじゃなくて千絵が喜ぶのかよ。




「りり」




愛しい彼女の笑顔は




「私頑張ったよ!!」




ものすごく輝いていた。


涙ぐんだピンクの目は光でキラキラとしていて。


もう、りりは原石なんかじゃない、





ダイヤモンドみたいな輝きを放ってる
強い女の子。





那月side fin
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