君の一番になりたい 〜空に羽ばたく宝石〜

「りり！こいつのみぞおちにぱんち！」




「え、えとっ………」





「おいでてこい、さっきの背中の痛みをお前に分けてやるよ。」



どどど、どうしよ、ととと、とりあえず






「え、えいっ、」





「「！」」



私は那月くんに猫パンチ。




那月くんは何も効かずに呆然と立ってるだけ。




「あ、あれ？」



結構強くやったんだけどな……




何度もやっても意味がない………




「うー？」「やーん、那月じゃなくて私に味方してくれたぁん、那月どんまぁぁい。」




「くっそ…………可愛すぎる……許す……」





「おい！私の話を聞けやぁぁ」



上を向くと口を押さえて何かに悶えている
那月くん。





「りり。ごめん俺それ効かない……」




「うぇぇっ……？結構強くしてるのに……」




「んぐっ…………、」





「あれれ、じゃあもういっか！」



キッパリ諦める私。


「ありがとねぇん、パンチのおかげで那月を倒せたよ！！」




あ、あれ？那月くんしゃがんでる……



効かなかったんじゃないの？