君の一番になりたい 〜空に羽ばたく宝石〜
大人っぽくて頼りやすい雅美ちゃんのことがわたしは大好きだった。





「もう一度やり直せないかな…雅美ちゃん」 




「うん……やりなおしたいっ……!」



私たちは握手した。




「………………っ、あの」




声をかけてきたのは恐怖の声。




「あ………」




「ごめんなさい……っ.」



わたしをいじめた主犯格の子。周りにはその他の子達もいる。






「わたし、あなたが羨ましかった。」




「え……?」




「何もかもがうまくいきそうなあなたが羨ましくて、……わたしは全然うまくいかなかって。梅子じゃない、わたしの名前」




そうだ、この子の名前、湯嶋 梅子だ。




「可愛い良い名前もらってるし、ずっと笑ってるあなたに嫉妬したの。それで、わたしの手で歪むあなたの顔が見たかった。」





わたしのこと名前でいじめた理由はそれなんだ……。




でも、違う。なんかがわたしにとっては噛み合わない。




「梅子……さん。親から名前の意味聞いたことある?」




「………ない、けど。」




「梅毒とか嫌な言葉もあるんだけどそうじゃなくてね」




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