君の一番になりたい 〜空に羽ばたく宝石〜
「日常みたいな」



平穏が戻ってきた。






「おはよー、りり。」「おはよー、千絵」




私があれから何もされることなく平穏な日々を送っていた。




改めて、普通に過ごしてる人に憧れてたんだなとしばしば思う。


そして

千絵たちと挨拶すると、私は願いが叶ったんだ。




と毎回思う。



梅子ちゃんは、あれから私に何かと話しかけてくれるようになった。




『……、髪、どうやって巻いてるのか教えてくれない?』

だとか、まだ関係は溶けきってはいないんだけれど、そんな関係は意外と落ち着くものだった。



梅子ちゃんたら、顔を赤くして近づくもんだからかわいくてー、……





おっと……っと私が変なこと口走りそうだからやめよう……




「はよ、」「あ、那月くん。」




私は人前でも那月くんと呼べるようになった。





那月くんはさっさと呼び捨てにして欲しいらしいけど、やっと人前で名前で呼べるようになったのにそれは無理があるよね。





うん、無理があるっ…!(個人の会見です。)





「ふふっ寝癖ついてるっ、」「…嘘どこ。」




頭を掻き始める那月くん。




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