君の一番になりたい 〜空に羽ばたく宝石〜
髪の毛サラッサラ………




女の子よりサラサラなんじゃ…?




あとなんか、香水とかつけてるのかな…?




自然なウッディとムスクの香りで落ち着く
匂い。






「那月くん香水使ってるの?」




「んー、ヘアオイルになんかはいってたかも?姉貴に勧められて気に入って使ってる」




「へぇ………、私この匂い落ち着くから好きだなぁ……、今度麻耶さんに聞いてみよ」




「家来る?」「…、え?」




急に振り返られて顔が近づく。




わっ………、ちかっ…



「確か、サンプル俺の部屋にあったから上げる。」



「え、いいのっ……!?」「いいよ。あーでも、今家荒れてるから明日持ってくる。」




な、なんか安心………




好きって気づいた状態で家に行くのは、めちゃくちゃ緊張しちゃうもん………、





「ありがとう……」




「…、っ明日必ず持ってくる。」




ぐるっと元に戻った体制。



顔が見られずに済む……、ふぅ………




私はそう思いながら、クシでとかす。




よしっ、これでいいかなっ!




「出来たよ!那月くん。」



き、……緊張したぁっ………..




「ありがと。」




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