君の一番になりたい 〜空に羽ばたく宝石〜
「君のために」
私は今までのことを全て話した。
今まであったことを何分もかけて。
「私ね、もう辛くないんだ。だっていじめられてないんだもん。」
「…………でも、」
「いじめられて、助けてくれた人がいたの。
その人は大切で大好きな人。、
雅美ちゃんだって、いじめられた時の私みたいに怖かっただけで、梅子ちゃんだってわたしを羨ましいって思っただけなんだ。
今では普通のお友達だよ?」
人は怖いだとか嬉しいだとか感情を持つことができる。
その感情をわたしにぶつけた、ただそれだけなんだよね。
いじめられて、負けちゃだめだって言ったけど、負けたって良いんだ。それは自分でもわかってる。
わたしは、助けて欲しかっただけなんだ。
わたしともっと酷い仕打ちをされた人、
もっと違うことで辛かった人は、
ギブアップしただけだよ。
わたしはギブアップするほどの辛さではなかった。だだそれだけ。
「私は、いじめられて死にたいなんて思ってないよ、
わたしよりもっと辛い人いるはずだもの。」
「…………」
「私は、転校したくない。
経験して私初めての感情をなんこも覚えた。大好きで、大切な人ができた。」