キミと掴む、第一歩。
好きと青空
澄み渡る青空は、サッカー日和。そんな言葉があったり、なかったりする今日は、瀬尾くんのサッカー部が大会に出場する日だ。
一般の人も入れるため、瀬尾くんを一目見ようと、たくさんの女の子たちが押しかけていた。同じ学校の子はもちろん、他校の子までも。
そんな中、わたしはというと、周りの圧にビクビクしながらも空いた席を探していた。
学校の日とは違って、休日だからメイクをしたり髪の毛を巻いたりしている可愛い女の子がたくさん。わたしも何かしたほうがよかったかな…と思いつつも、どうせいつものわたしとたいした違いにはならないだろうと思い直す。
「きゃああああ! 金山くん!!」
「瀬尾くんもいいけど金山くんもやばい!」
「彼女いるのかなぁ」
「いたらショック〜」
黄色い声援を浴びるのは、たまちゃんの彼氏、金山くんだ。いつもどおり、黒い髪をさらっと垂らして……ではなく!
おでこが見えるようにと、かきあげ風にセットされている!
そりゃあ女子が湧くわけだ……。なんて思いながら見ていると、金山くんは一直線にとある人の元へと向かっていく。
「男の子?」
「誰あれ! 顔見えない!」
一般の人も入れるため、瀬尾くんを一目見ようと、たくさんの女の子たちが押しかけていた。同じ学校の子はもちろん、他校の子までも。
そんな中、わたしはというと、周りの圧にビクビクしながらも空いた席を探していた。
学校の日とは違って、休日だからメイクをしたり髪の毛を巻いたりしている可愛い女の子がたくさん。わたしも何かしたほうがよかったかな…と思いつつも、どうせいつものわたしとたいした違いにはならないだろうと思い直す。
「きゃああああ! 金山くん!!」
「瀬尾くんもいいけど金山くんもやばい!」
「彼女いるのかなぁ」
「いたらショック〜」
黄色い声援を浴びるのは、たまちゃんの彼氏、金山くんだ。いつもどおり、黒い髪をさらっと垂らして……ではなく!
おでこが見えるようにと、かきあげ風にセットされている!
そりゃあ女子が湧くわけだ……。なんて思いながら見ていると、金山くんは一直線にとある人の元へと向かっていく。
「男の子?」
「誰あれ! 顔見えない!」